Sonata, op.1 奏鳴曲作品1
1 - Introduction for "Ultimate Truth" [2:29]
原曲 : アルティメットトゥルース(東方妖々夢)
2 - Sonata for "The Doll Master of Bucuresti" [5:47]
原曲 : ブクレシュティの人形師(東方妖々夢)
3 - Fantasia for "Hiroari Shoots a Monster Bird" [7:10]
原曲 : 広有射怪鳥事〜Till When?(東方妖々夢)
4 - Finale for "Bloom Nobly, Cherry Blossoms of Sumizome" [MySpace視聴] [6:23]
原曲 : 幽雅に咲かせ、墨染の桜〜Border of Life(東方妖々夢)
Waltz, op.2 輪舞曲作品2
5 - Waltz for "Shanghai Alice of Meiji Seventeenth" [3:06]
原曲 : 明治十七年の上海アリス(東方紅魔郷)
6 - Waltz for "DarkSide of Fate" [2:21]
原曲 : 運命のダークサイド(東方風神録)
7 - Waltz for "Onigashima in The Fairyland" [3:08]
原曲 : 御伽の国の鬼が島〜Missing Power(東方萃夢想)
8 - Waltz for "The Refrain of The Lovely Great War" [4:47]
原曲 : 可愛い大戦争のリフレーン(妖精大戦争)
9 - Waltz for "Hellfire Mantle" [2:35]
原曲 : 業火マントル(東方地霊殿)
10 - Waltz for "Tomorrow Will Be Special, Yesterday Was Not" [5:09]
原曲 : 明日ハレの日、ケの昨日(東方風神録)
Electronica, op.3 電子音響作品3
11 - Electronica for "U.N Owen Was Her?" [7:53]
原曲 : U.N.オーエンは彼女なのか?(東方紅魔郷)
12 - Noise for "Border of Life" [13:45]
原曲 : ボーダーオブライフ & アルティメットトゥルース(東方妖々夢)

LinerNotes
2011 3.13の博麗神社例大祭8にて出品する予定だった東方ピアノアレンジアルバムです。
同年5.8にて発表しました。
T:yでの『寄せ集め図書館』に収録した4曲の再録、そして新曲6+2曲の計12曲より成る。
全体は3つの作品群に分かれています。
基本的にアレンジには元の楽曲の主要主題を素材として展開しています。

また今回、ジャケットのイラストにはオニグンソウ様の「譜面合わせ」を使用させていただきました。
Sonata, op.1 奏鳴曲作品1 (2009)
『寄せ集め図書館』に収録した4曲の組曲で、全体でハ短調の多楽章ソナタ形式をとっています。
第1楽章として前奏、第2楽章にソナタ楽章、第3楽章は緩叙楽章、第4楽章が終曲を担います。
アレンジの材料には東方妖々夢より厳選した四曲を起用しました。

第1楽章「アルティメットトゥルース」-導入、小変奏曲(シャコンヌ)形式。
第2楽章「ブクレシュティの人形師」-ソナタ楽章、ソナタ形式。
第3楽章「広有射怪鳥事」-緩叙楽章、3部形式。終結部にバッハ:シャコンヌを借用。
第4楽章「幽雅に咲かせ、墨染の桜」-終曲。
Waltz, op.2 輪舞曲作品2 (2011)
3拍子アレンジを主体としたワルツ集です。
即興演奏を中心としたアレンジスタイルです。
故に全てが3拍子を維持しているわけではなく時に変拍子、無拍子だったりします。
第4曲、第6曲は基本主題の特性上、五音音階で全曲を統制しています。
基本的に三部形式で、主題呈示-変奏・第2主題による中間部-再現部より成ります。

第1曲「明治十七年の上海アリス」、自作のop.2である「哀-minuet of sorrow-」を借用。
第2曲「運命のダークサイド」、ショパン風のゆったりとしたワルツ。
第3曲「御伽の国の鬼が島」。
第4曲「可愛い大戦争のリフレーン」、五音音階・無拍子の幻想曲風緩叙楽章。未発表の自作ラプソディ第3番の第1主題を挿入。
第5曲「業火マントル」。
終曲「明日ハレの日、ケの昨日」、ワルツ集の最後を飾る大曲。
Electronica, op.3 電子音響作品3 (2011)
ピアノによる演奏と、MAX/MSPを用いたリアルタイム合成を用いた電子音響作品です。
この部では東方アレンジを志したきっかけとなった「U.N.オーエンは彼女なのか?」「アルティメットトゥルース」、そして表題に飾った西行寺幽々子の「ボーダーオブライフ」を起用しました。
Yukiが今持てる作曲手法を駆使して編み出した自信作です。

第1曲「U.N.オーエンは彼女なのか?」
ライブエレクトロニカ風作品で、ピアノによるニ短調の序奏と電子音響とのセッションによる主部から成る二部形式。
自作のライブエレクトロニカ作品『Concerto for Piano and MAX/MSP』のようなピアノと電子音響との協奏を意図しています。
主題を一音毎に区切りセリーにして、十二音音楽風の処理も施しています。

第2曲「ボーダーオブライフ」
「ボーダーオブライフ」の二つの主題、「アルティメットトゥルース」の基本主題をピアノで弾き録音した、3つの素材で構成されたノイズ作品。
それぞれの素材を再生開始点・終了点・速度を決めひたすら再生させ続けます。
さらにそれにリアルタイムで処理を施すことで必要な声部が現れたりフェードアウトさせたりしています。
終結部に西行法師の歌である「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃」を挿入しています。
13分の大曲に仕上がっており、このアルバムの最後を飾るに相応しい自信作です。

Compose ZUN
Arrengment & Playing Yuki
Recording February 2009(Tr.01〜04)
February 2011(Tr.05〜12)
Illustrate オニグンソウ

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