「恋・恋人、そして愛」をテーマとしたピアノソロアルバム。創作集団必志組10周年公演で献呈した「流れ星の消える前に」と、齋藤尊彦の三編の詩に付した楽曲、そして今回の製作のために書き下ろした新曲の計3曲より成ります。今までのアルバムに比べ曲数・収録時間が少ないのは、本来はもっと大きな構想を持って創作しようと思ったのですが、恋愛詩集や流れ星の消える前にの発表する機会を得たので先行して製作しました。いわば3rd Albumのプレ音源といったところです。(ちなみに正式3rd Albumでは流れ星は収録されない)全体的に即興ピアノ演奏よる録音で構成されています。特に最終トラックにして表題曲である「Lovers」は思いの丈を鍵盤にぶつけたため13分もの大作に仕上がっています。
流れ星の消える前に (2010)
創作集団必志組10周年公演「流れ星の消える前に ~2522880000~」の主題曲。変ホ長調のロンド形式だが、大きな3部形式でもあります。変ホ長調の主要主題(流れ星の主題)、ホ短調の第2主題(男の主題)、ハ長調の中間部(愛の音楽)を有します。中間部は即興演奏を取り入れました。シューベルトの即興曲op.90第4曲の主題をモチーフにしています。この舞台に向き合うに当たり没となったもう一曲の劇付随音楽があったのですがその主題は、この曲のフィナーレで顔を出します。
恋愛詩集 -齋藤尊彦の三編の詩による (2011)
齋藤尊彦の三編の詩《貴方の居ない日》《とおりあめ》《泪腫れ》にそれぞれの印象から曲を付したものです。2011 6.20のイベント「Link's vol.1~色~」の中の演目である「嵐があけて」の付随音楽です。また《貴方の居ない日》の別解釈である楽曲「貴女の居ない日」を幕間として挿入した全4曲の構成です。即興曲的でフランス的な香りを演出してみました。
Lovers (2011)
即興演奏によるピアノのための大譚詩曲(バラード)。冒頭で呈示される主要主題と嬉遊部より成り、最後は大クライマックスを築き全曲を締める。Lovers(愛・恋人)の名に恥じないロマンティックな音楽に仕上がっている。